JBL4425の修理 ②

残りの一台に着手したのですがトホホです。
音出しではボイスコイルが擦れていたので、エッジが取れてボイスコイルが下がってしまったのだと思っていました。
(手で押して動きを確認しなかったのがまずかった!!!)

なんと、ボイスコイルが固着しているではありませんか!!!!!
落ち込みましたよ。
接着剤が垂れたのかとヒートガンでマグネット部分を温め、手で戻しましたがダメ。
ボイスコイルの円周片側がキッチリ固着してます。
これはマグネットが緩んでセンターが狂って挟み込んでますorz

こうなるとコーン紙を取り外すしか手はないと腹をくくりました。
(ネットで調べるとボイスコイルを含めたアッセンブリーが入手できそうでしたので・・・)
でもオリジナルのコーン紙を切り裂くのは心苦しい。一晩悩んだのです(涙)
とても切り裂いている写真は載せられません・・・
でもって分解後のボイスコイルギャップセンター出しから・・・

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すでにセンターが出ている写真ですが、中心部の金属(ボイスコイルの内部に入るセンターポールです)は強力な磁石と一体になっていてフレーム側と1.6mmのギャップを形成します。ボイスコイルは1mm程度の厚さです。
このギャップ内をボイスコイルがフレミングの法則により音声波形の電流で動くのですがセンターずれでボイスコイルをガッチリはさみ込んだわけです。磁石側とフレーム側は工場で接着されてたのですがこれが外れた・・・ということです。
センターポール側は28mmくらいの穴が貫通しています。
そこに20mmボルトを通して軽く固定。
ギャップジグとして1.5mmのアルミ板を2mm幅に切り90°で4か所に挿入します。
1.5mm厚のアルミ板は1.55㎜くらいあるのを選んでます。アルミにしたのは当然ですが磁石にくっつかないからです。
写真のようにクランプでフレームとセンターボール側をはさみ隙間を作ってジグを入れます。
これでセンターが出ました。

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ポールピースセンターを墨出しして、同じくセンターを墨出しした2mm厚のステンレス板をテープで固定します。


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ギャープーラーをセンターとフレームにあて、ゆっくりとポールピースを押し出します。


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マグネットとセンターポーが分離しています。
5~6mm程度押し出すくらいにしてください。外してしまうと入れるのが大変です。
むちゃくちゃ磁力が強くて上手く入らないと思われます。
この隙間をアルコールで清掃し、強力エポキシ(24時間固着タイプ)を塗りギャープーラーを外します。
当然ですがセンター出しジグは残ってます。
あまり奥までエポキシを塗るとギャップ側にはみ出すので注意してください。
マグネット外周から滲み出たエポキシをきれいにヘラで盛って仕上げます。
あとは磁石側を下にして放置。
JBLといえどボイスコイル固着はあり得るということです。トホホ
ここはボルト留めの方が正解のように思うのは私だけでしょうか・・・
さて、2214Hリコーンキットを手配しますか・・・

書き足し(メモ)です。
・センターズレかどうかは分解しなくとも判断できる(結果論)
  固着したスピーカーを後ろから見るとセンターポールが取り付いているお尻の部分と、
  フェライトマグネットの同心円がずれている。
  また、接着部分が剥離している。
・コーン紙を切り裂かなくても分解できた? →やはり無理。
ボイスコイルの導線をフレーム側ターミナルで外し、ダンパーをフレーム側ではがしておく。
  これでもボイスコイルはコーン紙に強力に接着されているので上手に外せない。
  センターコーンを外すとセンターポールにアクセスできる。
  でもギャップをきちんと出せないので結局はボイスコイルは外せない・・・
  フレーム側とセンターポール側を別々にガッチリ固定できて、どちらかを動かせれば可能か???
  多分、工場だと可能なんだろうが・・・

 

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# by blackcoffee_4116 | 2017-11-12 07:19 | 真空管アンプ

JBL4425の修理

久しぶりの投稿になります。
オーディオの話題。
JBL4425 スタジオモニターとして一世風靡した銘器です・・・が
もれなくウレタンエッジが加水分解でボロホロになってしまいます。
定価50万円(発売当時セットで)と高価なのに残念ですね~
でも、あきらめるのは早い。エッジ交換用の部品があります。
ということでチャレンジしてみます。
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12インチ(30Cm)のウーハー2214Hです。哀れな姿(涙)
プロ用のPAモニター用2204はエッジを布製にしてますね。
コーンもプロ用より軽いし一般コンシュマーだからイイッカってな製品ですね。


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ネットで入手したウレタンエッジセット2枚。手順書と糊、ハケが添付。
専用糊とのふれこみですが、どう見たって水性の木工ボンドです。
怪しさ満載(笑)


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使用した工具類。写っていませんが、一番活躍したのは彫刻刀の平刃でした。
刃を裏返しで当てて古いウレタンエッジと接着剤をはぎ取ります。





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作業台にスイベルを固定しスピーカーを載せてクルクル回すようにします。
作業効率が格段に違います。





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こんな感じ。



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フレーム外周のガスケットをゆっくり、きれいに外します。(再利用するため)
彫刻刀平歯裏使いで古い糊をはぎ取っていきます。そのあとはアルコールできれいに拭き取ります。
コーンの裏側も慎重にはぎ取ります。
スピーカーを裏返しにして作業する場合はフレームの下にべニアを敷きます。


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専用接着剤(笑)を刷毛でコーン紙裏に塗ります。事前に一度エッジを取り付けて見て接着剤の塗り幅を確認してください。
余談ですがスピーカーには位相というものがあります。
+で前に出るか、後ろに引っ込むか。ですがJBLは一般と逆位相です。(昔のホンダエンジンみたい・・・)
写真のようにスピーカ端子が間違えようが無いようになってます。量産品アルアルかな?

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エッジ側にも塗ります。
糊が少し透明になりかかったときにエッヂを取り付けて丁寧に指で押さえつけます。
ここで一時間以上乾燥させます。
その後この状態で表側の接着具合を確認しますが、右側に置いてあるヘラでエッジとコーン紙の隙間を覘くにすると接着不足が分かりやすいです。不足がある部分には糊を塗りますが、多少はみ出ても乾燥後は透明になりますので大丈夫です。
さすが木工ボンド!! 水には弱いですが乾燥してもある程度弾性があるのでこちらの方が良いかもしれません。
一日置いてフレーム側を接着します。
フレーム側の接着は同じ手順ですが、乾燥するまえに手早くコーン紙センターを出します。
具体的には両手でコーン紙を押してボイスコイルの動きがスムーズか確認します。
内部で擦れるようだとセンターが出ていませんので修正(エッジをずらす)します。
外しておいたガスケットを置いて(接着せずに)クリップなどで固定してください。




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ガスケットを接着しエンクロージャーに取り付けました。
ネジ位置、スピーカー位置に注意してください。
アンプに接続して小音量でエージングを開始します。エッジの動きやビビリ音が無いか確認します。
音源はフルバンドでジョニーハートマンを使いました。
結構いい感じに鳴ってます。
これに気を良くしてもう一台に取り掛かったのですが、大トラブル!!!!!!!
続きは次回。トホホ。


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# by blackcoffee_4116 | 2017-11-12 06:07 | 真空管アンプ